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主体性について/視野と時間軸

 23歳でリクルート社にアルバイトで入社した。

 1年くらいアルバイトの営業として社員以上の成績を上げると社員試験を受ける機会があった。

 社員試験は結構難関でアルバイト1000人に一人くらいしか社員にならない。いろいろな難関を潜り抜けて最後に役員面接で落ちることもある。

 多くの社員の仲間が応援してくれた。

 というか、リクルートにいた多くの優秀な社員と同じ立場で働き、自分をもっと成長させたいのが社員になりたい動機だった。

 ある1年目の社員の友人が

 「萩原を社員に登用しないなら、経営陣が間違っている。5年先10年先を考えたときに、リクルートには萩原のようないろいろな経験をしてきた人材が必要だ。」

 と、言ってくれた。

 その言葉もうれしかったが、入社1年目の社員が、自社の全体の人材像や将来のことを自分のことのように捉え、発言していることに驚いた。

 リクルートには会社や事業やそこで働く仲間、お客様のことを自分のことのように捉え、悩み、意見をぶつけ合い、がむしゃらに働く主体性の強い社員がたくさんいた。

 そういう彼らと影響しあうことで、たしかに自分が成長していけるという確信があった。

 ブログに時々かくが、「7つの習慣」の本に出てくる、第一の習慣は

 「主体性を持って生きる」だ。

 これは、言い換えると

 「現在の自分の状況は、すべて過去の自分自身の選択の結果であると認めること」

 誰かに言われたからこうしている。 何かの影響でこうなった。

 そういう考えが心の中にある人は、未来を創造できない。

 自分で自分の人生を引き受け主体的に生きていくことができないからだ。

 誰かに言われようと、何の影響があろうと その選択をしたのは自分なのだ。

 新卒の社員に導入研修で必ず言うことがある

 「みんなは自分の意志でここに来たんだよね。本当は音楽とかやりたかったのに、親に反対されて就職したとか、うちの人事に無理やり説得されてしょうがないから来たんじゃないよね。ちゃんとした自分自身の選択の結果だよね」

 エムエムはそういう主体性の強い社員が多い会社だと思う。

 でも、ここがあいまいな人は、厳しい局面になると必ず逃げることになる。

 一方主体性という言葉には、もうひとつ幅という考え方がある。

 何に対して主体性を持っているかということ。

 自分の役割をちゃんとやりきることに責任をもつ。そう思って今日一日をちゃんとやる。

 これも十分りっぱなことだ。

 でもそういう人が何人いても相乗効果は生まれない。

 人の器って、どんなことだろうと 昔考えたことがある。

 自分なりの答は視野と時間軸。

 おそらく(会って確認したことないから解からないけど)、アメリカの大統領は世界中を視野にまた100年先のことも考えて働いているんだと思う。

 一方新宿のホームレスの人は、今日一日と自分のことしか考えていないことが多いと思う。

 別にどっちがえらいということではなく、視野と時間軸が違うということだ。

 それが その人の器なのではないか。

 坂本竜馬が世界と100年先の未来を考えていたように。

 そういった視野と時間軸に対して広い主体性をもった人が集まり、意見をぶつけ合い仕事をしていくと大きな相乗効果が生まれ、困難な壁も乗り越えて成長を果たしていくようになる。

 日本の幕末にはそういう人がたくさん現れ、明治維新をなしとげたのだと思う、

 そいうった人たちと仕事をして、自らもまだまだ成長していきたいと思う。

2010.02.09
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