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現状に感謝する気持ち

 MMは横浜からスタートした。自分の生まれも横浜だし、リクルート時代も横浜営業所の責任者をしていたからだ。

 1DKのアパートからスタートし、ちょっと大きめのマンションに移った。
 (当時はオフィスビルではなかったので、仕事して夕方になると晩ご飯のにおいがしてきて困った)

 紹介により東京のお客様も増え、毎日電車で東京のお客様のところへ行くようになり、そろそろ東京へ事務所を移そうと思い始めていた。
 またそのころはオフィスタイプの事務所に移るのが夢で、都内の一等地のビルにMMの社名の看板が出るのをイメージしていた。

 しかしすぐに移転するのは、リスクが高いので東京にある知り合いの会社の事務所の一部を間借りすることになった。MM総研 東京事務所の開設だ。場所は江戸川橋。

 当時MMは成長していたが、間借りすることになった会社は業績が芳しくなく縮小していた。さらに事務所を縮小するということですぐに市ヶ谷に移転することになり、MMも一緒に移った。

 何十人かいた社員のための机や会議テーブルが、新しい事務所に入りきらず、ベランダに積みあがっていた。それを見た間借り先の経理社員が「社長、こんなもんもう使わないから捨てちゃいましょう」
と言った。その言葉を聴いた社長が、「わかっている。でも少しまってくれ」と言っていた。

 社長の心の中は無念な気持ちでいっぱいだったと思う。

 一方MMはその半年後に青山は骨董通りに念願のオフィスタイプの事務所を借りた。間借り先の会社はその後さらに縮小しその後の消息は知らない。

 今 MMは西新宿に140坪のオフィスとコールセンターをもち、現状さらに拡大を続けている。

 思えばオフィスタイプの事務所で働くことが夢だったころから見ればすべてが感謝すべき状態だ。

 今ある状態に感謝する気持ちを忘れたとき、失うことになるのだと思う。

 
 

2007.05.02
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