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キックオフ/目標達成の思い出

 昨日は下期のキックオフをやった。残念ながら上期は達成できなかったのでパーティはなし。
 少し寂しいトーンだったが、最後の新入社員の誕生日祝いのサプライズがあり、少し救われた気分。

 リクルートの横浜営業所長時代に、期末の最後の週で1週間で6000万円くらい売らないと目標達成ができない事があった。当時は週刊誌の求人広告の営業だったので、売るだけでなくちゃんと原稿を回収して締め切りに間に合わせないと売上がたたない。
 そんな中で通常の週の倍の売り上げをあげるのは、天文学的な数字に見え達成は絶望的に思えた。

 私の役割は、営業所のリーダーとして最終最後まであきらめない姿勢を示すことだった。

 いくつかの奇跡的な受注が生まれ、最終日の金曜には残売上が200万円を切っていた。

 営業所全体が、達成に向けてて全力で動き、皆が走り回るような状況で仕事をしているとき、一人だけ寂しそうにしているメンバーがいた。

 彼は3ヶ月前に入社したばかりの新人で、まだ受注したことがなく、先輩諸氏がギリギリまで達成を目指して奮闘している中、自分の存在を消そうとしているかにも見えた。

 そんな最終締め日の夕方4時ごろ(締め切りは6時)あるお客様から、今から締め切りに間に合うように求人広告を出したいという電話が入った。

 経験のある社員はみなすでに受注済みの原稿を入稿するために動いており、いっぱいである。

 私もクレーム処理のために5時のアポイントに出かけなければならない。

 そういった訳で、最後の達成をかけた商談にその新人にいってもらうことにした。

 「えっ! 僕が行くんですか? 」
 「大丈夫、いつもロープレでやっているとおりにすれば必ず受注できるから・・」

 みんなの期待を受け、泣きそうな顔で彼はアポイントへ出かけて行った。

 私は5時のクレーム処理のお客様のところへ。

 5時15分訪問先でお客様に頭を下げているときに、私のポケベルが振動した。

 謝りながら、思わずニコっとしてしまう私。

 客先を出て、営業所に電話を入れると、予想どうりその新人が見事に受注を果たし、申込書をもって帰ってきて、営業所は目標を達成した。そしてなんとか6時の締め切りに間に合わそうと先輩諸氏が、手伝って入稿作業をしているようだ。

 同行した営業マンと「ヤッタ!」と、横浜の地下街でガッツポーズをして、不思議そうに振り返る人々の間を走って営業所に戻った。

 営業所に戻ると、泣いているメンバーもいて、異様なテンションの状態。

 夜、達成の飲み会。

 達成会の心地よい酔いが回った後、最後の受注を決めた彼と話すと、実はもう会社を辞めようと思っていたようだ。みんながこんなに頑張っているのに自分だけが役にたてないのがとても悔しく、自分は必要のない人間だと思い始めていたようだ。

 彼の人生はこれをきっかけに変わっていったようにも思う。

 たかが仕事。たかが一つの営業所のある期間の目標達成ではある。

 でも、真剣に仕事をしていると、そういった自分の人生にインパクトのあるような瞬間を過ごすことができる。

 そんな経験をたくさんMMのメンバーにもして欲しいと思う。

 

 

 

 

2007.02.06
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