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忘年会/組織の衰勢

 28日お世話になっており、また以前からの友人でもあるVCのG社長と新橋で忘年会をした。

 4年前に同じメンバーで忘年会をして今後の展開についての相談と協力を依頼した。現状のMMのスキームはその時にスタートしたと言って良い。あれから4年、売上は伸び従業員は増え、多少なりとも会社は成長した。

 そんな感謝の気持ちもあり、また来年以降の展開などの相談もし、しゃぶしゃぶを食べながらいろいろと話し、その後銀座に繰り出した。

 休みに入る前に買った本がある。「組織の衰勢」堺屋太一著。

 1992年ころに書かれた本だが、15年後である現在の状況をかなり正確に予測できていて面白い。

 基本的には組織論の本だ。戦国時代の信長、秀吉、そして家康が創った組織から、太平洋戦争で敗退した日本の軍閥、そして戦後の組織の変遷や今後の組織のあるべき姿を示唆している。

 この本の中に出てくる組織概念で「機能体」と「共同体」という考え方がある。

 多くの場合組織は、その組織の「目的」や「理念」を実現するために創られる。そしてその「目的」や「理念」を実現するのに必要な人材が集められて体制ができる。これを「機能体」の組織と言う。

 しかし年月がたち「成功体験」もしくはそれらしいものが蓄積していくことで、組織はだんだん共同体化していく。本来の「目的」や「理念」よりも、組織人員の「幸福感」や内部的な評価、評判、また現状の体制の維持などが優先するようになる。

 そして外部からみると信じられないような行為が平然と行われ(多くの場合内部の人間はそれをおかしい行為と思っていない)、組織は本来の目標を達成するという意味では衰退していく。そして破綻、崩壊というシナリオだ。

 この本によると信長は、日本統一のため「機能体」的組織を構築した。だがその目的意識の強さと機能性重視の施策により、光秀の謀反にあうことになる。

 秀吉は両方をうまくコントロールしながら統一を果たしたが、「成長」という理念から別なビジョンへ切り替えることが出来ずに、朝鮮を目指し、敗退し、滅亡していく。

 家康は統一後「成長」というコンセプトは悪しきことという制度と文化を創り、外圧や刺激を鎖国で封じこめ、共同体的な発想でも続く太平の世を築く。これも黒船来航で壊れる訳だが。

 日本の多くの官僚や自冶体は共同体化しているのだと思う。企業は共同体化すると組織目標達成が弱くなり、業績が下降する(これも粉飾しているとぎりぎりまで解らないが)ので、結果的に改革を余儀なくされる。

 どんな組織でも共同体化する可能性を秘めている。

 そうならないためにも来年はさらに「ビジョン」を示し、改革のアクションをとっていきたい。


 

2006.12.30
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