昔リクルート時代に新入社員の制作マンがいて、仕事がおしてしまい午後9時くらいでも終わらず、「大丈夫か?」と声をかけると、「大丈夫です、明日までにやっておきます」と返事をしたので、私はそのまま帰ってしまった。
そのときはまだ回りにたくさんの先輩制作マンが仕事をしていた。
翌日会社にいくと、「おそくまで頑張ったんですけど、できませんでした」と、胸をはって言われ愕然とした。
「一生懸命やってだめならしょうがない」なんて言葉は簡単につかうものではない。
ましてやその仕事が自分でできなければ、他の人の力を借りたり、他の方法を考えたり、自分で調整して、納品相手に締め切りを延ばす交渉するなどするのが、その仕事を引き受ける最低限の責任だろう。
もし自分でやりきるのが難しいのなら、回りの人間に早めに相談して対応を考える義務がある。
そんなことを当時の新入社員に諭しながら話した。
仕事を引き受けるということは、どんなことがあってもその期日までに着地させることだ。
それは自分がやらなくてもいい。
そしてそうできなかった場合は、全責任は引き受けた人が背負うべきだろう。そうでないと責任があいまいになってしまい、その失敗から学ぶことが出来ない弱い組織になってしまうからだ。
真摯に自分のミッションに立ち向かう姿勢と、難しい課題を果たせなかったとき、自己の力のなさを認める勇気と、そしてその失敗から学ぶ聡明さの必要性を、深く感じる今日この頃だ。