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歴史が埋めた1センチ/ワールドカップイヤー

今年はドイツワールドカップの年である。もともとサッカー大好きであるが、ワールドカップというと2つの「1センチ」のことを思い出す。
 
 その1つ、それはアメリカワールドカップのアジア最終予選、世に言う「ドーハの悲劇」。(古くてすいません。もう12年も前の話なんですね。その時のメンバーで未だにプロでサッカーやっているカズとゴンはやはりすごいと思う。)

当時、アジアからワールドカップには2つの国しか行けなかった。最終予選に残ったのは、サウジアラビア、イラン、イラク、北朝鮮、韓国、そして日本の6カ国。中東で6カ国の総当り戦を行い、勝ち点・得失点差等で上位2カ国のチームだけがアメリカワールドカップにいける。

 日本は最終戦を残して暫定1位。最終戦のイラク戦に勝てば、初のワールドカップ出場だ。引き分けでも可能性があった。
 
 後半ロスタイムに入って2対1で日本が勝っている。誰もがこのままワールドカップに行けると確信したその時、敵のコーナーキックがショートコーナーで近くのイラクの選手に。その選手が切り返してセンターリングをあげようとすると、そこには何故かフォアードのカズがマークしていた。せいいっぱい伸ばしたカズの足を、わずかにかすめてセンターリングはゴール前に上がってしまう(このシーンは何度もテレビで放映されているので、見た方も多いはず)。そしてヘディングシュートでのイラク同点ゴール。試合はロスタイムで引き分けに終わり、日本は韓国に勝ち点で並んだが、得失点差で抜かれ3位となり予選敗退となった。
 
 カズは試合後「まだ日本には歴史が足らなかった・・。」と語った。カズの足があと1センチ伸びていれば・・。

 そして8年がたち、2002年日韓共済によるワールドカップ。日本は前回フランス大会でアジア予選を勝ち抜き初出場したものの、本大会では予選リーグ3敗。今回ホスト国としてはじめて迎える相手は、ベルギーだ。
 
 試合がはじまり先取点をとられるものの小野から前線にパスが出る。敵ゴールキーパーとディフェンダーが必死にそのボールに迫る。しかし一瞬はやく日本のフォアード鈴木のつま先が、わずかにボールに触れボールは転々とゴールへ。
 結果的に日本はこの試合を引き分けるが、その後2連勝して予選グループ1位で決勝トーナメントに進出する。

 ドーハの悲劇から約8年。日本サッカーの歴史が積み重なり、カズが届かなかった1センチを埋めたのだろう。そして日本代表はさらに積み上げられた歴史を背負って今年ドイツに向かう。
 私たちも夢を実現するための歴史をちゃんと積み上げていきたい。

2006.01.05
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